世界のクリスマス パリ・シャンゼリゼのマルシェ・ド・ノエルへご案内

観光客で一年中賑わう、パリの目抜き通りシャンゼリゼ。すでに、11月中旬から、毎年恒例のクリスマス市「マルシェ・ド・ノエル」で、ますます活気に溢れ返っています。今回は、そんなパリのクリスマスの模様をお届けします。

幻想的なイルミネーションと共に街を飾るマルシェ・ド・ノエル

幻想的なブルーのライトに囲まれて、凱旋門を臨みながら、マルシェ・ド・ノエルの雰囲気を存分に味わう……。これぞ、シャンゼリゼならでは、冬の風物詩です。こぎれいな丸太小屋スタンドが、約200軒も連ねるなか、小腹を満たしてくれるマルシェもたくさん。ソーセージや肉のグリルをフランスパンにはさんで食べるホットドッグ、ヴァン・ショー(ホット ワイン)、焼き栗などの香ばしい匂いに誘われて、立ち食いをする人だかりもできます。

 

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マルシェ・ド・ノエルでは、ほかにも、フォアグラ、ワイン、乾燥ソーセージ、チーズ、はちみつなど、ノエルの食卓を彩る、フランスならではの食料品を売るものもあります。

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マルシェ・ド・ノエルの由来

もともとマルシェ・ド・ノエルは、ドイツと、その国境沿いのフランス・アルザス地方が発祥の地といわれています。特に、アルザス地方の首都ストラスブールでは、古くからの伝統行事として伝わり、すでに1570年頃から、街の大聖堂を囲うようにして、屋台小屋が集まっていました。

それが、90年代にはヨーロッパ各国へと広がり、今では各国・各地域での年中行事のひとつになりました。特に、フランスでは、クリスマスシーズンになると、マルシェ・ド・ノエルにつられるように、子どもから大人まで楽しめるような、野外スケートリンクが街の中心地に出現します。また、地域によっては、期間限定で動物と触れ合うこともできる、サンタクロースの村を再現したような広場が登場します。

マルシェ・ド・ノエルを中心としてつくられる、このお祭りのような雰囲気、そして感覚は、年明けいっぱいまで、1カ月以上にわたって続いていきます。

年々充実する、マルシェのバラエティ

フランスでも地方のマルシェ・ド・ノエルのなかには、こぢんまりとした規模のものも少なくありません。歴史的な貫禄漂う教会を背景に、趣きのある冬景色のなかに静かに佇むマルシェもあります。そこでは、食料品やイートインだけをメインにしています。

一方、大都会パリのシャンゼリゼ通りのマルシェ・ド・ノエルともなれば、バラエティ豊かなマルシェが充実してきます。色彩豊かな、フレグランスの異なるサボン(石けん)、オーガニックのアロマオイル、洗練されたパッケージの紅茶、アクセサリー、ガラスの装飾品、マフラーや手袋、ボンネなど、数々のおしゃれグッズにも出会えます。今年は、40ものアルチザン(職人)が自分たちの商品を出店しているといいます。

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小腹を満たしながら、クリスマス食材を買い、クリスマスの街の雰囲気を楽しむ。そんな存在から、マルシェ・ド・ノエルは、ちょっとしたクリスマスプレゼントを選びながら、ショッピングを楽しむことができる機会として、その役割は多種多様と化しているようです。

パリ市内では、シャンゼリゼ大通りのほかに、サンジェルマン・デ・プレ、ナシオン、トロカデロ広場にもマルシェ・ド・ノエルが出現しています。この時期フランスを訪れるなら、ぜひ立ち寄ってみたいものです。


【シャンゼリゼ大通り マルシェ・ド・ノエル】

2014年11月14日〜2015年1月4日

月曜〜日曜まで11:00〜23:00(金曜・土曜のみ〜0:00)

入場無料

※12月1日〜24日は、子どもたちのためにサンタクロースが出現。子ども用乗り物広場もあり。

文・写真:下野真緒 Mao Shimono

筆者プロフィール:

出版社の女性誌編集部勤務を経て、フランスへ留学後、そのまま移住へ。5年間のフランス南西部での生活を経て、現在はパリ在住。フランスの美容・ファッション・食・ライフスタイル・社会などを雑誌やwebサイトに執筆。

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