「人生とは学ぶこと」 50代からの外国語

 

キャリアを重ねたり、子どもを育てたりする忙しい生活の中ではなかなか難しいのが語学の勉強ではないでしょうか? 落ち着いた年齢だからこそ、新しい言語を学んで、より広い世界へ羽ばたく。ヨーロッパではそんなライフスタイルを心がける女性が多く見られます。

ヨーロッパの国々で、たとえばドイツ、フランス、オーストリアなどは周囲が他国の国境と接しています。いろいろな言葉が身近にあり、小学校からしっかり外国語を学んでいるため、もともと母国語にプラスして、英語をはじめとする複数の言語を操る人も少なくありません。さらに、仕事や育児が落ち着いてからはヨーロッパの言語のみならず、日本語や中国語などのアジアの言語に興味を持ち、外国語のクラスが豊富な公立のカルチャースクールで、趣味として語学を楽しむ人も多くいるようです。

日本で暮らしているとまだまだ多言語に触れる機会は少ないかもしれませんが、生活にゆとりが出てきたら、外国を旅したいという人も多いと思います。せっかく外国へ行くならコミュニケーションをしっかりとって、より楽しい旅にしませんか? そこで、外国語を趣味として楽しむヨーロッパ流の学び方をご紹介します。

言語習得に大切な心構え

学生時代は単語や文法をひたすら頭に叩き込んだという人も少なくないでしょう。ビジネスシーンでは外国語を使用する機会が多いので、ある程度できる人も多いと思います。しかし、文章が読めて、単語がわかっても、話すことは苦手なのが日本人の特徴といわれています。いったいなぜなのか? その答えは、日本人が外国語を学ぶ時の心構えにあるようです。ヨーロッパ人と日本人の心構えの違いをご紹介します。

間違いは怖くない!

日本の学校では、英語のテストでスペルを間違えると減点対象になってしまいます。つまり間違えることは「悪いこと」なのです。しかし、たとえばドイツの学校ではスペルや文法を間違っていても0点にはなりません。自分の伝えたいことを、とにかく相手に伝えようとすれば点数をもらえるので、間違いを恐れることはないのです。

これは、学校のテストだけではなく、コミュニケーションをとる際にもいえることではないでしょうか。多少、単語や文法がわからなくても、相手に気持ちを伝えるためにしゃべろうとするドイツ人と、間違いを恐れて黙ってしまったり、笑ってごまかしてしまったりする日本人。この姿勢こそが、言語習得に妨げになってしまっているようです。旅行や友達との会話で使う外国語に、細かな文法や発音、スペルのミスは関係ありません。せっかく自由な時間のために語学を勉強するのですから、間違いを恐れることはもうやめにしましょう!

相手の気持ちを考え過ぎない

思いやりは日本人が持っている素晴らしい精神です。しかし、文化や習慣の異なる海外では、万人に共通の常識はない場合が多く、相手の心を思いやることは難しいです。ドイツで生活していると、なんでもかんでも質問する人によく出会います。いろいろな文化背景を持った人が集まっている国なので、自分の思いと、相手の思いが違うかもしれないということを知っていて、なんでも口に出して確かめるのです。

日本人としては、「簡単なことを聞いたらうっとうしいと思われる」とか「相手を嫌な気持ちにさせたくないから黙っておこう」などと考えてしまいがちですが、ドイツ人はなんでも質問します。単語の意味がわからなかったらはっきりと聞くし、意見の相違があるときはしっかりと伝えます。そうすることで疑問がふっしょくされ、より早く言語を習得することができます。

自分のためになる学び

日本文化の良さを忘れず、ヨーロッパの女性たちのいいところは見習って語学を学べば、楽しんで習得することができるはずです。いつまでも、アクティブに生活するために、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?

 文:ゴパート夏南子 Kanako Goeppert

筆者プロフィール:

オーストラリアでメディアや哲学を学んでいた大学時代に、ドイツ人の夫と学生結婚。大学卒業後、ヨーロッパへ移住し、翻訳家やライターとして活動。自身の経験を武器にジャンルを問わず、多方面の記事を執筆中。

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