年のはじめを花で彩る。お正月飾りに込められた意味とは?

新しい年のはじまりは、華やかな気分で迎えたいですよね。そこでおすすめなのが、玄関やリビングに飾るお正月アレンジメントです。お正月のしめ飾りをリース風にしたり、新春にふさわしい花を生けたりすることで彩りにあふれた新年を迎えることができますよ。

お正月飾りに込められた願い

年末は忙しくて、お飾りはとりあえず準備して飾るだけになりがちという方も多いのでは? お飾りにはそれぞれ古くから受け継がれてきた由来や意味があります。それぞれの意味や歴史をひも解いてみましょう。

しめ縄

新道における神祭具のひとつである「しめ縄」は、神様をお迎えするにふさわしい神聖な場所であることを意味します。そのはじまりは日本神話にあるとされています。

太陽の神である天照大神(あまてらすおおみかみ)は、弟の須佐之雄命(すさのおのみこと)の度重なる悪事に怒り、天の岩屋へと隠れてしまいました。太陽の神が姿を隠したことで世の中は真っ暗闇に。困り果てた神々は岩屋の前で宴会を開きます。その騒ぎに何事かと思った天照大神が岩屋から身を乗り出した途端、岩屋をしめ縄で縛り、二度とで天照大神が隠れないようにしたことが、しめ縄のはじまりとされています。

しめ飾り

しめ縄を縁起物で飾ったものを「しめ飾り」と呼びます。飾り付けに使われるのは神様の降臨を表す和紙でできた「紙垂(しで)」、子孫繁栄を願う「譲り葉」、お家の繁栄を表す「橙(だいだい)」などがあります。

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プリザーブドフラワーしめ縄飾り「迎春」

門松

お正月には、豊作や家内の安全を守る「年神様(としがみさま)」が降臨するといわれています。降臨される年神様の目印になるよう、玄関先に飾られたのが「門松」のはじまりです。
生命力、不老長寿、繁栄の象徴とされてきた松は、縁起の良い木として古くから親しまれ、屏風や掛け軸などにも描かれていますね。

センスが光るお正月アレンジメント

純和風のたたずまいの家屋が少なくなった昨今では、昔ながらのしめ飾りや門松を飾る個人宅が少なくなってきました。しかし、神様をお迎えする神聖な気持ちや、新年を祝う気持ちは今も昔も変わることない日本人の心。その証拠に、最近ではモダンにアレンジされたおしゃれなしめ飾りで新年を祝う方が増えています。

しめ縄や松をベースに、ツバキやコチョウラン、ハボタンなどを現代風にアレンジしたリース風のお飾りは、和風、洋風、どちらの玄関先にもぴったり。通り過ぎる人が思わず足を止め、見とれてしまう華やかさが特徴です。

エントランスに、リビングに、可憐な花を添えて

季節はまだ冬とはいえ、「迎春」という言葉からもわかるように、暦の上では春の訪れを表しています。来客が多いお正月はエントランスやリビングに花を添え、お客様を迎えてみてはいかが?

例えば、冬に咲く桜「啓翁桜(けいおうざくら)」。可憐な花は、厳しい冬を耐えた生命が躍動する春への喜びを象徴しているかのよう。
また、日本海から吹き付ける北風にじっと耐え、寒風に向かって可憐に花を咲かせる「越前水仙」もおすすめです。

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山形からの春便り啓翁桜(ロングサイズ)

和紙や水引で食卓に華やぎを

お正月を華やかに演出するのは、お飾りや生花だけではありません。和紙や水引を使った手作りの「掻敷(かいしき)」にチャレンジしてみませんか?

掻敷とは、盛りつけの際に料理に添えて季節感や清潔感を表す、日本料理ならではの美意識です。お皿に和紙を添えたり、ナプキンを水引で縛ったりなど、お正月らしい和のアレンジで、食卓を華やかに演出してみては?

お正月は新しい年を迎えるとともに、春の訪れを祝う行事です。センスが光るしめ飾りや、美しい草花で、華やぎのある1年をスタートしませんか?

文:根子 陵子 Ryoko Neko

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