数の子、伊達巻…おせち料理に込められた意味とは?

年末年始のごちそうといえば「おせち料理」。色とりどりの食材を行儀よく並べたお重は、準備の段階からお正月気分を盛り上げてくれますよね。

最近では便利なおせち料理の宅配サービスもあり、自宅でイチから作る家庭は少なってきたとはいうものの、家族みんなでおせちを囲んで迎える新年は格別。

そこで今回は、おせち料理に詰める「縁起物」といわれる食材にスポットをあて、意味やそこに込められた願いをひも解いてみましょう。

おせち料理の歴史

おせち料理のはじまりは諸説あるようですが、一説によると弥生時代にはすでにその原型といわれる料理があったとされています。稲作がはじまったこの時代、収穫の喜びをいつもよりちょっと豪華なごちそうで祝う習わしが誕生したと考えられています。

やがて、中国から「暦」の概念が伝来すると、季節の変わり目「節」が定着し、二十四節気のひとつと「元旦」にごちそうで新年を祝う風習が生まれました。このときに食べる料理が「御節料理」と呼ばれるようになり、「おせち料理」として継承されています。

なぜおせち料理はお重に入れるの?

おせち料理といえば、食材を行儀よく並べて重ねる「お重」に詰めるのがセオリー。でも、なぜお重なのでしょう。考えてみるとちょっと不思議です。

実はこのお重にも、「おめでたいことが重なりますように」という願いが込められています。ちなみに、正式なお重は5段とされ、1段目から4段目までは「縁起物」といわれる食材を入れ、5段目は、福を詰める場所として空にしておくのが昔ながらの風習です。

おせちに詰める「縁起物」、その意味とは?

おせち料理の定番といえば、数の子、昆布巻き、黒豆、数の子、紅白なますなどさまざまな食材があります。すっかりおなじみとなったお正月の食材ですが、普段はあまり食べる機会はありませんよね。お正月に食べることでどんな意味があるのでしょう。それぞれに込められた願いや意味を調べてみました。

  • 数の子
    ニシンの卵を塩漬けにした数の子は、その卵の多さから「子孫繁栄」を願う縁起物としておせち料理に加えられています。
  • 昆布巻き
    「こんぶ」を「よろこぶ」の言葉にかけて、おめでたい席で食べられます。おせち料理では昆布巻きや結び昆布を詰めるのが一般的。
  • 黒豆
    豆をしょうゆや砂糖で照りよく煮た「黒豆」。「まめに生きる」、「まめに働く」といった語呂合わせが有名です。
  • 紅白なます
    古くは生の魚介と大根、にんじんと酢で作られていたことから「なます」という名前が漬けられたのだとか。現在はダイコンとニンジンで作られるのが一般的。「根菜のように根を張って生きる」という意味やお祝いの席で見られる水引を表しているとされています。

お正月は主婦ものんびり過ごしたい!いまどきおせき事情

家族の健康や幸せを願って作られたおせち料理ですが、イチから作るのはとても大変。主婦だってお正月くらいはゆっくり休みたいですよね。そんなときにおすすめなのが「おせち料理のお取り寄せ」です。

おせち料理に用いる食材は、縁起物のほか、日持ち良いものが多くみられます。これは、「お正月くらいは主婦もゆっくり過ごしてもらいたい」というやさしさの意味があるといわれています。

お取り寄せでは、家族の人数に合わせてオーダーをしたり、おせち料理と合わせて年越しそばをオーダーできたりするサービスも。帰省先のお土産に持参してもOK。賢く、上手に利用してみてはいかが?

最近ではおせち料理そのものを食べる習慣が減少傾向にあるともいわれています。しかし、そこには日本古来の美しい伝統と、家族の健康を願う心が込められています。長く、大切にしたい日本の食文化といえるのではないでしょうか。

おせち料理を囲んで家族の幸せを願いながら新年を迎え、2016年をハッピーな1年にしましょう!

文:根子 陵子

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