お中元のいろは「誰に何をいくらくらい?」

お中元やお歳暮など、季節の節目に大切な人に贈り物をするという文化は、風情があってとても素敵なものです。しかし、古くからある習慣だからこそ、細かいルールがありそうで、ややこしいと感じている人も多いのではないでしょうか? また、人によって立場や好みも違うので、ギフト選びもなかなか難しいものですよね? そこで、夏のご挨拶「お中元」の品物選びについてご紹介します。

感謝のしるしを贈りましょう

お中元はお祝い事の贈り物とは違い、普段お世話になっている方たちに感謝の気持ちを表すための贈り物です。ですから、お中元を贈るときには、夏の暑い時期に相手がもらってうれしいものを考えて送ることが大切ですね。お酒が飲めない人にお酒を贈っては意味がありませんし、甘いものも好き嫌いが分かれてしまいます。また、高価なものを贈ると逆に気を使わせてしまうかもしれませんね。そこで、立場や年齢別に考える贈り物の例を見てみましょう。

両親や親戚、兄弟に贈る場合

近しい家族や親戚にも、改めて日ごろの感謝を表すと喜ばれるものです。家族は、好き嫌いもわかっている場合が多いので、相手の好きなものを贈りやすいのではないでしょうか? 家族や親戚に贈るお中元は、4,000〜5,000円ぐらいの品物を贈る人が多くなっているようです。せっかく家族に贈り物をするのですから、商品券や日用品ではなく、少し高級なお酒やジュース、お酢など、普段はあまり買わないけれど、もらったらうれしいものを考えて贈るといいですね。家族の場合は失礼にあたるギフトはないので、年齢的なことを考えて、健康面に配慮した品物もいいかもしれません。

上司や先生に贈る場合

あくまで感謝の気持ちを表すお中元ですが、立場や規則上、受け取りに制限がある場合もあるので、事前に確かめておくといいでしょう。相手の家族構成や年齢、好みなどによって贈り物の種類も変える必要があるので、プライベートな事情をよく知らない場合は、商品券を贈ると喜ばれます。また、夏の時期には旅行に行かれる人も多いので、もし生鮮食料品を贈る場合は、事前にチェックすることが必要です。

仲人や媒酌人に贈る場合

会社勤めの方の場合は、上司に仲人をお願いする場合も多く、混同しがちですが、仲人や媒酌人へのお中元は一般的に結婚してから3年間ほど贈る必要があります。もちろん、個人的なお付き合いがある場合や上司の場合はそれ以降も贈ることになるかもしれませんが、基本的には3年間と考えておくとよいでしょう。仲人や媒酌人を務められる方は、他にもたくさんの人からいただき物を受けている可能性があるので、かさばらないものにするといいかもしれません。

取引先や顧客に贈る場合

仕事関係の人には3,000〜5,000円程度の贈り物が相場となっています。会社宛に贈る場合には、大人数で分けやすく、オフィスで消費しやすい、お菓子やジュース、コーヒーなどがよさそうです。切り分けなければいけないものや、冷蔵保存必須のものは手間になりやすいので避けるようにしましょう。送り先が20〜30代なら3,000円程度、40代以上なら5,000〜6500円が相場といわれているので、覚えておくと便利です。

お中元は面倒なものじゃない

お中元を面倒と感じる人もいるかもしれませんが、相手のことを考えて贈り物を選べば、それほど難しいことではありません。もちろん、人数が多い場合やビジネスが関わる場合など、気を使うケースも多々ありますが、お中元の基本は「感謝の心」です。その基本を忘れずに、相手の立場や年齢を考えて贈り物をすれば、より豊かな人間関係やビジネスの結びつきを作ることができるはず。自分の周りの人間関係をしっかりチェックすることができるお中元選びは、上半期を締めくくる上で大切な習慣かもしれませんね。

 

文:ゴパート夏南子 Kanako Goeppert

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