【編集長インタビュー】日常に“ちょっといいもの”と“かわいいもの”をお届けする『DAMA CASA』

6月1日にライフスタイルにフォーカスした「DAMA CASA」夏号が発刊。小池彩乃編集長にコンセプトやこの夏注目アイテムに関して話を聞きました。

リラックスした日常感を表現

――洋服だけでなく雑貨の取り扱いも多い『CASA』とは、どのようなカタログなのでしょうか。

小池 基本は『DAMA collection』をお読みいただいている方にお届けしていますので、読者層はイコールです。ただ、『DAMA collection』で扱うのはお出かけ着で、少し憧れの世界感をつくりだしているのに対して、『DAMA CASA』はもっと具体的な日常感を表現しています。そこに共感して「普段、家の中だったらこんなものを着てみようかしら」と思っていただけるような商品構成を心がけています。『DAMA collection』はキャリア層のお客様が多いのですが、『DAMA CASA』は働く女性が部屋着として買ってくださっているのに加えて、主婦の方も多いのかなと感じています。

――部屋着とはいっても、ちょっとしたお買い物ならそのまま外に出られそうなラインナップですよね。いま、自宅で過ごす時間を大事にする流れがあると思うのですがいかがでしょうか。朝食のブームだったり、食器にこだわる人が増えているように感じられます。

小池 そうですね。外の世界を飛び回るというよりは、家で充実した時間を過ごしたいという方が増えているとは感じています。そういった流れも受けて、『DAMA CASA』では家の中にあると楽しく過ごせるような雑貨だったり、お洋服も、質感の良さはもちろん、着ていて楽しくなるもの心がけてつくるようにしています。実際にそういった商品が売れるようにもなってきているようです。

 ――誌面づくりにおいて心がけていらっしゃることやこだわりについて聞かせていただけますか?

 小池 キャリアの方の週末スタイルと主婦の方の日常スタイルは、ページごとに分けて見せる構成を考えています。「私はこっち派かな」と、それぞれのお客様がご自身の姿を投影して読んでくださっているのではないでしょうか。

季節ごとに質のいいナチュラル素材を取り入れて

――シリーズ第1回目の天利編集長のインタビューでは、『DAMA collection』は素材へのこだわりが強く、それが誌面づくりにも表れているというお話がありました。『DAMA CASA』独特の紙面づくりのこだわりはほかにありますか?

小池 『DAMA CASA』は冬と夏の年2回出しているのですが、やはり素材にこだわる姿勢を持っています。冬ならばカシミア特集が外せません。私自身がDAMA編集部で学んだカシミアの魅力を『DAMA CASA』の巻頭で伝えるようにしています。そして夏はリネンですね。やはり夏は麻の素材が心地良いので、日本中、世界中から集めたリネンを特集としてご紹介したりしています。

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「リベコ社 リネン 先染めチェックシャツワンピース」きりりと立てた時に形が決まりやすい台襟付きのシャツカラー、ドロップショルダーのゆったり感と、カフスのきちんと感…。リラックス感のなかに薫る知的さが大人好みです。

――編集長の立場から、現代のDAMA世代の女性たちには、ライフスタイルも含めてどのような特徴があると思われますか?

小池 まず、元気だなと思います。DAMAシリーズのお客様に共通していえることです。『DAMA collection』のお客様には「お友達に“素敵ね”と言われた」という声が多く、アクティブなライフスタイルが伝わってきます。一方の『DAMA CASA』は、「娘からかわいいと言われた」とか「夫から久々にほめられた!」といったお声をいただくんです。いつもきれいでいたい、かわいくいたい、というポジティブな気持ちが強いように思います。

――そういった気持ちは女性として忘れたくないですね。

小池 自宅ではどうしてもルーズになりがちですよね。私自身も同じです(笑)。体のラインを隠すものだったりリラックスできるものは、もちろん揃えておきたいもの。でもそれだけではなくて、ちょっとキラっと光るデザインであったり、色鮮やかであったり、柄が入っていたり。そういったところで華やかさを出せる日常着というものを目指しています。

――やはりDAMA世代にとっては、部屋着とはいえ素材も大切なんですね。自宅でカシミアを身につけるという贅沢は心にも作用する気がします。

小池 冬だったら暖房に頼らずにカシミアを着て暖かく過ごそう、というエコな発想は持っておきたいと思っています。夏ならリネンを着ていれば、冷房をつけずとも扇風機の風ぐらいで涼しく過ごせますよね。そういったナチュラル志向が高まっているせいか、汗を吸い取りながらも発散してくれて、長時間着ていてもベタつかないリネンの商品が売れてきています。

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「リネンコットン フルーツプリントカーディガン」レモンをモチーフにしたフルーツ柄が爽やか。編み地は、サラリとして心地よい清涼感のあるリネンコットン

雑貨は「ただそこにあるだけでかわいい」を重視

――なるほど。雑貨類の流れはいかがでしょうか。インテリアでは、これまで北欧ブームなどがあったと思うのですが。

小池 『DAMA CASA』の雑貨に関しては、高級感のあるものや流行のものというよりも、“ただそこに置いてあるだけでかわいいもの”をセレクトしています。一点主義でありながらも、持っているだけで嬉しくなるもの、置いていてかわいいもの、という視点で選ぶようにしています。

――取り入れると暮らしがより楽しく豊かになるような、おすすめのアイテムを教えていただけますか。

小池 ちょっと面白いものというか、クスッと笑えるようなワインポイントをデザインにあしらった部屋着とか。着ていて楽しくなる、まわりの人にも「かわいいね」と思ってもらえる、みんなが元気になれるようなものを選んでみてはいかがでしょうか。

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「dora DESIGNS/ドラデザイン アニマルドアストッパー」ジャカード織りとベルベットでおめかししたフクロウと、スエード調のダルメシアンのドアストッパー。重みがしっかりあるのでブックエンドにもおすすめ

――まずはパジャマと部屋着をきちんと使い分けて、かわいいものを新調するところから始めてみます。ありがとうございました!

 文:醍醐由貴子 Yukiko Daigo

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