女の出世はファッションで決まる?

 「デキる女」は見た目でわかる

女性の社会進出にともない、職場でも肩書きを持つ女性上司の姿を見かけるようになりました。“実力”で肩書きを勝ち取った以上、仕事がデキるのは当然のこと。けれど、じつは女性がビジネスで成功するためには“見た目”による要素が大きいことをご存じですか?

心理学用語で「メラビアンの法則」というものがあります。これによれば、人の第一印象は初対面の3〜5秒で決まり、その情報の7割強をノンバーバル(非言語)から得ているのだとか。このうち、見た目・表情・しぐさ・視線などの「視覚情報」は55%。つまり、あなたが「デキる上司」か否かは、“見ため”の情報で半分以上判断されるのです。

「ファッション」を戦略的に使う

じつは誤解?「パンツスーツ」ファッションの罠

日本のビジネス社会では、男性はスーツを着ていればほとんどのビジネスシーンで問題がないのに対し、女性には明確なドレスコードが存在しません。そのせいか、キャリアウーマンたちは黒や紺、グレーの服やパンツスーツを選びがちです。けれど、実はこれ、あまり賢い選択ではありません。男性と同じような色や形の服装を選ぶことによって、男性は無意識に女性を敵と見なし、警戒心を強めがちです。また、女性上司のファッションに準じて、ドレスコードを決める女性の部下たちにとっては、職場ファッションの幅を狭める上司、と煙たがられる可能性も。このように、男女どちらの部下にとっても、「女性らしさを排除した上司の服装」は、歓迎できないのです。

ライス元国務長官に学ぶ「デキる女」のファッション

かといって、職場でむやみに女性らしいファッションを身にまとうのはもちろんNG。大事なのは、TPOに応じてファッションを使い分けることです。たとえば、初対面の人と会う時にはパンツスーツでコンサバティブに、パーティーや親しい人との会合では、スカートスーツ、あるいはジャケットにワンピースを合わせて華やかさを演出するなど、目的に応じて意識的にファッションを変えてみましょう。

そこで参考にしたいのが、アメリカのコンドリーザ・ライス元国務長官のファッションです。IQ200を超える頭脳に加え、趣味のピアノの腕前はプロ級。さらには、ファッション雑誌『ヴォーグ』の表紙を飾るほどの洗練されたファッションセンスの持ち主と、彼女は女性エグゼクティブの代名詞のような存在です。とくに2005年から2006年にかけて、中国を訪問したときには、中国が好む「赤」を基調にしたフェミニンなスタイルで友好を示しつつも、アメリカの中国に対する強硬な姿勢を表すことに成功しました。このように、相手国の事情や業務の目的に応じたファッションを心掛けることで、彼女は自身の魅力を最大限に引き出すことに成功しています。

ビジネス社会におけるファッションとは、自分がどのようなポジションなのか、あるいはどんな目的を持ってこの場にいるのかを示す、記号といえます。正しいイメージ戦略を立てて、これまで磨いた仕事力をより効率的に発揮しましょう。

押さえておきたい!女性エグゼクティブの服選び

というわけで、ここからが実践編です。なにより押さえておきたいが服の選び方。まずは「素材」についてですが、一般的に使われている化繊ではなく、高品質なウールを。また、サイズが合わないジャケットは野暮ったく見えがちですので、サイズ感を大切に。サイズ選びの一番のポイントは肩幅のサイズを合わせることです。ジャケットの形がきれいに出るだけでなく、型くずれの防止にもなります。

さらにこだわりたいのが、「色」と「形」。前述したように、TPOに合わせたファッションを心掛けるのはもちろんですが、ジャケットとインナーの組み合わせを工夫するだけでも印象はだいぶ変わります。

たとえば、かっちりとした形の黒のジャケットを着るのなら、女性らしさを感じさせるピンクやラベンダー色のシャツを。逆に、ツイードなどの暖かみのある色のジャケットを羽織るなら、インナーはシックな色やシンプルな形のものをセレクトしましょう。

もちろん、はじめは手持ちの服と合わせるといった簡単なところからでかまいません。自分には一体どんな服装が似合うのか。今日の業務を成功させるために効果的なファッションは何か。ぜひ楽しみながら、あなたなりのエグゼクティブな着こなしを見つけてみてください。

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文:小嶋マキ

出版社勤務を経て、現在は書店員。かたわらで、フリーライター、編集として活動中。得意なジャンルは健康、美容、インテリアなど。職場の女同士のつき合いを研究した『苦手な女子のセンパイとうまくつき合う方法(草思社)も発売中。

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