大人だから楽しい、50代からの女の一人旅

季節が熟すこれからの時期、大人の一人旅にでかけてみませんか。

パートナーや友人との旅行も楽しいけれど、自分だけ一人の時間を満喫できるのが一人旅の醍醐味。自分自身と過ごす贅沢な時間をじっくり熟成させてみてはいかがでしょう。

そんな大人の一人旅で特におすすめしたいのが、バリ島です。年間300万人以上が訪れ、ビーチアクティビティやグルメにエステ、お買い物と、観光客を退屈させないスポットが盛りだくさんの、世界の一大リゾート地です。でも今回おすすめしたいのは、そんなありきたりな観光旅行ではありません。それは物質よりも精神を重視する旅。

バリ島在住の筆者が、「リゾート」を超えたバリ島の魅力を厳選して、2プランご紹介します。

プラン1「最高級のリゾートを堪能する旅」

バリ島では1棟貸しのプライベートヴィラが断然おすすめです。できればプライベート感があふれる小規模のものをチョイスしましょう。ゆったりと広いヴィラを独り占めして、何もしない休日を過ごす。これぞ大人にのみ許される贅沢です。

中でも断トツの知名度とホスピタリティを誇るのがアマンリゾート。アマンリゾートは2009年にアメリカの格付けガイドブック「ザガット・サーベイ」の「世界のトップホテル、リゾート&スパ」で第1位を獲得するほどの実力派リゾートです。広大な敷地に贅沢に配置された少数の客室、限られたゲストだけが享受できる最高のホスピタリティ。こうしたポリシーこそアマンリゾートの真骨頂で、さらに、自然や土地の地形をダイナミックに活かした独創的なデザインのヴィラは、その他のリゾートの追随を許さないユニークさを誇示しています。

バリ島の3つのアマンリゾートは、全く異なる場所と地形に点在し、それぞれが独自の建築様式をもちながらも、一貫したポリシーによってアマンとしての統一感をもたらしています。宿泊費は1泊10万円前後からとハイグレードですが、独立したスウィートヴィラと専用スタッフによるサービスを一度は堪能したいもの。

バリ島初のアマンリゾートであるアマンダリは、芸術の村として有名なウブド地区から程近いアユン川を臨む渓谷沿いにひっそりと佇むわずか30室のリゾート。広々としたプライベートプール付きのアスマラスイートからは、アユン渓谷と対岸の棚田の絶景を独り占めできます。朝からたっぷりのマイナスイオンを浴びて、鳥のさえずりを聞きながらフルーツたっぷりの朝食で1日をスタート。ウブドの街を散策するもよし、リソート内の専用ヨガレッスンを受けるもよし、屋外のバレ(東屋)で極上のスパを体験してみるのもよいでしょう。

ハイシーズンの予約は3ヶ月待ちとも言われますが、オフシーズンになるこれからの予約が狙い目です。

プラン2「自分の内側に触れる旅」

パワースポットの宝庫とも言われるバリ島。「神々の棲む島」と呼ばれるだけにスピリチュアルなスポットが豊富です。実はこのスピリチュアル性こそ、大人の女性に味わってもらいたいバリ島の魅力の1つです。

プライベートもキャリアも全力で駆け抜け、社会的な肩書きや贅沢な生活も手に入れて、充実した毎日を送りながらも、どこか満たされない感覚がよぎることはありませんか? 改めて人生の価値観やこれからの生き方を見つめなおし、気持ちをリセットしてみてはいかがでしょう。

そこでおすすめしたいのが、バリ島のヒーラーを訪ねる旅ですHealer(ヒーラー)とは信仰療法を行って癒す人の意味。バリ島にはバリアンと呼ばれるヒーラーが存在し、彼らは医師としての役割も果たすことか、人々を癒すことができる特別な力があるとしてバリ人に崇められています。

2010年にジュリア・ロバーツ主演で公開された映画「食べて、祈って、恋をして」にも、ヒーラーが登場し主人公に道しるべを示す役割を果たしています。この映画の主人公は離婚という人生の岐路に立ち、自分を見つめ直す旅に出ます。旅の最終地・バリ島で、彼女はヒーラーを通じて自分の心の声に耳を傾け運命的な恋に落ちますが、これは原作者のエリザベス・ギルバートの実体験に基づいています。

誰の目も気にすることのない一人旅だからこそ、全身を解放してヒーラーに身をゆだねてみてください。心と体が揺らぐ年齢を迎えた今、一度立ち止まり心のクレンジングを体験してみてはいかがでしょう。

目的を持たない大人旅へ

心に響く旅プランはあったでしょうか?パッケージプランのように盛りだくさんに観光地を周るのではありませんが、大人の旅はむしろ目的なんて無くて良いのかもしれません。

まるでそこに暮らすように旅をする、そんな旅を楽しめるのは余裕のある大人ならではの特権です。ただ肩の力を抜きにバリ島へ―—。そんな大人旅にぜひ出かけてみてください。

文:平理以子

筆者プロフィール:
バリ島在住暦5年。バリ人の夫家族とともに伝統的なバリ風家屋に暮らし、祭事に参加するなどディープなバリ島ライフを送る。2013年にバリ島ウブド地区に、アンティークウッドや自然素材をふんだんに使ったヴィラをオープンさせる。

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